オスグッドは10~14歳の成長期のスポーツをしている人に多く発症する傾向があり、脛骨粗面部の疼痛、運動痛、腫れが特徴です。
発生要因は
・ 下肢アライメント異常(扁平足・O脚など)
・ その他(トレーニング・環境・用具など)
そこでオスグッド予防を目的とした運動をいくつかご紹介いたします。
発育スパート期の筋肉のかたさの変化
男児では12歳、女児では13歳をピークに筋肉がかたくなりやすい時期があると言われております。 その結果、短期間で骨が急激に発達することにより、筋肉が引き伸ばされてしまい骨を引っ張ってしまいます。それを防ぐためにはストレッチをして柔軟性を確保し引き伸ばされても余裕のある筋肉に保つことです。
<定期的に身長を測って、たくさん伸びている時期はいつもより多くストレッチして下さい>
柔軟性向上のための運動1~もも前の筋肉のストレッチ~
ももの前の筋肉(大腿四頭筋)はオスグッドの際に痛みがでる場所に付着しています。 大腿四頭筋がかたいと骨を引っ張ってしまい、負担がかかりやすくなります。そのためストレッチをすることが大切です。
\やってみましょう/
②持っている方の足は身体より少し後ろで保持します。
③その状態を30秒保持します。
④これを3セット行います。
注意:腰や股関節に痛みの出ない範囲で行なって下さい。
柔軟性向上のための運動2~ふくらはぎの筋肉のストレッチ~
ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)は足首のかたさに関係します。足首がかたいと運動の際にももの前に負担がかかりやすくなります。そのためストレッチをすることが大切です。
\やってみましょう/
②その状態でお尻を浮かせて体を少し曲げ、くの字にします。
③片脚をもう片方のふくらはぎに乗せます。
④その状態を30秒保持します。
⑤これを3セット行います。
※床に付いている方の脚の踵が、浮かないようにすると効果的です。
柔軟性向上のための運動3~股関節前側の筋肉のストレッチ~
股関節がしっかり伸びないと膝も伸びず、曲がったまま運動をする こととなります。そうすると膝に負担がかかります。そのため、ストレッチすることが大切です。
\やってみましょう/
②その状態で重心を前の方の脚へ移動させていきましょう。
③その状態を30秒保持します。
④これを3セット行います。
柔軟性向上のための運動4~骨盤前傾運動~
骨盤が後傾していると、運動中ももの前に負担がかかりやすくなります。そのため、前傾を促す運動を行うことが大切です。
\やってみましょう/
②手を肩の高さまで挙げます。
③手の高さを変えず身体を傾けて腕を前へ伸ばしていきます。
④その状態を10秒保持します。
⑤これを5セット行います。
※脚を開きすぎないように注意してください。