年も明けました。しかしコロナとの戦い(共存?)はまだまだ予断を許しません。一日も早い終息を願うばかりです。
先日行った、少年野球チームのメディカルチェックについて報告いたします。
メディカル=医学的という意味ですが、メディカルチェックとは医学的観点から体のいろいろな部分をチェックするものです。筋肉や関節をはじめ、心肺機能などもチェックする場合もあります。
体がどんどん変化する成長期の小学生~中学生は、大人と違った子供特有のスポーツ障害が発生します。なかでも肘や肩、膝など関節周辺は軟骨(柔らかい骨)の割合が多いため、日ごろのスポーツ活動で限界を超えて負荷がかかると炎症が起きてしまう特徴があります。
シーズンオフにメディカルチェックをすることで、障害が発生しやすい状態になってはいないか? また、スポーツをより上手に行うための強化ポイントなどを見つけることができます。もしも悪いところがあればコンディショニング(体の調整)の仕方をアドバイスすることで、よりベストな状態で春を迎えることができます。
当日は朝8時に体育館に集合。ウォーミングアップを行った後、
①関節の可動域(動く範囲、やわらかさ)
②体幹、バランスの評価
③肘エコー検診(軟骨のキズの早期発見)
④アプリを使った投球動作解析
を行いました。
このチームのメディカルチェックに関わって8年になりますが、年を追う毎に故障する選手が少なくなっている印象があります。選手のみならず、指導者や親御さんへのプラスの効果もあると思われます。
コロナ禍はスポーツを行う学生や生徒さんにも影響を及ぼしております。特に昨年の警戒宣言解除のあとは、コンディショニング不足や不良で故障する選手も少なからず見受けられました。ちょうど定期試験で久しぶりに部活を再開した時に故障者が多くなる時のようでした。
日本スポーツ協会では、『安全に配慮したスポーツ活動の再開にむけて』というアドバイスをWebで公開しておりますので是非参考にして下さい。
2021年1月20日 | 投稿者:副院長 小畠 昌規