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2014年11月号 使い過ぎによる骨折 ~疲労骨折~

今回のテーマである疲労骨折とは、一度の強い力が加わることにより生じる通常の骨折と異なり、運動をしすぎることにより、骨に繰り返しの負荷がかかることで起こります。レントゲン写真で明らかに解るものもありますが、MRIやCTを撮らなければ診断のつかない場合もあります。一般的に、脛(すね)や足など下肢の骨に生じやすい傾向にありますが、スポーツの種目によってはからだ全体の骨に生じる可能性があります。

 

 ―野球選手にはどのような疲労骨折がおこりますか。

野球は“打つ”“走る”“投げる”など全身の筋肉や関節を使うスポーツですから、ケガの種類もバラエティにとんでいます。体力をつけるためにたくさんのランニングをするようになる中学生や高校生は、サッカーや陸上競技と同様に脛(すね)や足の甲の疲労骨折が起こりやすくなります。

しかし、野球がほかの競技と異なるところは、肩(かた)や肘(ひじ)にかかる負担が非常に大きいところです。肩や肘のケガはあらゆる年代で起こりますが、特に小学生や中学生の時期は、骨や軟骨にキズがつくことで痛みを生じます。これらの多くが疲労骨折であると考えられています。

 

―具体的にはどのようなものがありますか。

このコーナーでもすでに紹介していますが、肘内側の剥離骨折であるリトルリーグ肘(2014年6月号)や骨端線損傷であるリトルリーガーズショルダー(2014年5月号)も疲労骨折です。繰り返しの投球動作のなかで、腕(うで)に頼った投げ方をしていると起こりやすいので注意が必要です。また、忘れてはならないのが腰(こし)の疲労骨折です(2014年9月号)。一般的には腰椎分離症と呼ばれ、捻じったり、反ったりすることの繰り返しで起こります。いずれも早く正しい診断をつけることが復帰への近道ですので、整形外科の専門医への受診をお勧めいたします。

 次回は、下半身で生じた力がどのように腕まで伝わるか、『運動連鎖』に関して解説したいと思います。

 

井上篤志副院長  専門は膝関節外科、スポーツ整形外科

*ストレッチの方法など詳しくは西岡第一病院のホームページをご覧ください。


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